2025-6- 散歩に読書 「歴史を学ぶこと、歴史の学習」について
歴史学習の新しいカタチ:「歴史総合」と六層構造について
1. はじめに
現代の歴史学習は、「歴史総合」という新しい学びに生まれ変わりました。
これは、世界と日本の近現代をグローバルな視点から学び、「歴史から社会や未来を考える力」を育てることを目的としています。
この新たな学びを深めるために導入されたのが「歴史実践の六層構造」です。
2. 歴史実践の六層構造とは?
歴史をただ覚えるのではなく、「考え、対話し、未来を創る」ための6つの力を段階的に養います。
3. 授業や学習活動の例 - - - -
**アクティブ・ラーニング**:史料分析、グループディスカッション
**デジタル活用**:オンライン史料、VR歴史体験
**地域との連携**:地元の歴史を調べる探究プロジェクト
**国際的な視野**:海外の歴史との比較や交流学習
**発信する力**:ブログや動画で歴史を伝える
4. おわりに:歴史を「自分ごと」に
歴史実践の六層構造 探求内容 例
歴史実証(A) 事実の探求
第一次世界大戦の原因を探る、近代日本の産業革命の実態を史料から読み取る
歴史解釈(B) 連関・構造の探求
植民地支配が現代の国際関係に与えた影響、冷戦の終結とグローバル化の関係
歴史批評(C) 意味の探求
フランス革命の「自由・平等」の理念は現代にどう受け継がれたか?
歴史叙述(D) 表現の探求
歴史エッセイの作成、歴史のプレゼンテーションやディスカッション
歴史対話(E) 検証の探求
戦争責任をどう考えるか?各国の視点を比較する
歴史創造(F) 行為の探求
歴史を活かした社会課題へのアプローチ、歴史をもとに未来の社会を考える
授業での説明言葉として、以下のように書いてみました:
皆さん、こんにちは!今日は歴史学習の新しい形である「歴史総合」と「歴史実践の六層構造」についてお話しします。
まず、「歴史総合」とは何かについて説明しますね。
これは、世界と日本の近現代をグローバルな視点から学び、「歴史から社会や未来を考える力」を育てることを目的としています。
つまり、歴史をただ覚えるだけでなく、歴史を通じて現代社会や未来について考える力を養うことが重要なんです。
次に、「歴史実践の六層構造」についてお話しします。
この構造は、歴史をただ覚えるのではなく、「考え、対話し、未来を創る」ための6つの力を段階的に養うものです。
具体的には以下のような層があります:
1. 歴史実証:史料をもとに事実を探ることです。
例えば、「大戦の原因を史料で読み解く」ことが挙げられます。
2. 歴史解釈:因果や構造を考え、歴史的な背景を探ることです。
例えば、「植民地支配と今の国際関係の関係」を考えることができます。
3. 歴史批評:歴史の意義を現代とつなげて考えることです。
例えば、「自由・平等は現代にどう生きるか?」を考えることができます。
4. 歴史叙述:学んだことを自分の言葉で伝えることです。
例えば、「歴史エッセイを書く・発表する」ことが挙げられます。
5. 歴史対話:異なる意見と向き合い、共に考えることです。
例えば、「戦争責任について国際的視点で議論」することができます。
6. 歴史創造:歴史を生かして、自分の行動や社会への関わりに活かすことです。例えば、「歴史を活用して未来の社会を考える」ことができます。
このように、歴史実践の六層構造を通じて、歴史をただ学ぶだけでなく、社会や未来に対して積極的に関わる力を養うことができます。
授業や学習活動の例としては、史料分析やグループディスカッション、オンライン史料やVR歴史体験、地元の歴史を調べる探究プロジェクト、海外の歴史との比較や交流学習、ブログや動画で歴史を伝えることなどがあります。
最後に、歴史を「自分ごと」にすることが大切です。歴史を学ぶことで、社会や未来に対して積極的に関わる力を養いましょう
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