2025-6-8  

本佐倉城跡 遺構巡見.pdf

本佐倉城ふるさとガイドの中山さんの案内で本佐倉城遺構、跡の巡見、説明をいただきました。

戦国時代までの千葉一族の分裂・権力争い、豊臣秀吉による小田原城後北条氏攻めによって滅亡へ、歴史ドラマの妄想を、、。

 本佐倉城は、馬加系千葉氏の宗家相続を認めない上杉氏からの攻撃を防ぐためにも、外郭部や支城なども含めて強固な防衛力を備えた縄張りになっている。 また、土塁などの築き方等から、外郭の「荒上」地区や「向根古谷」等の構築は、戦国末期に築城されたものと推測されている。

1469年~1486年ごろ、将門山に千葉輔胤が築城したという。 享徳の乱において古河公方・足利成氏を支持しており、千葉宗家の拠点だった亥鼻城ではなく、古河にアクセスしやすいこの場所を選んだと推測される(印旛沼の南)。小田原征伐の1590年まで約100年に渡り、千葉氏の居城だった。

印旛浦に面する標高36mの台地上に築かれ、城の規模は東西約700m、南北約800m、面積約35万平方メートル。10つの曲輪を持つ大規模な城で、内郭群、外郭群、城下町を含む総構えの三重の同心円で構成されている。内郭は城主のための空間、外郭では家臣の屋敷などが置かれた空間である。

1.5km四方に城下町が点在。佐倉、酒々井、鹿島、浜宿の4箇所 城下には寺院が20、神社が17確認できる(祈祷寺として文殊寺、吉祥寺、東光寺、大仏頂寺、宝珠院)

江戸時代になると、佐倉藩として佐倉城へ城下町が移転したため、この地は土地開発で壊されることがなかったようだ。幸い後世の土地開発がなく、土塁や空堀などがしっかり残っており、国指定史跡なっている。とりあえずは遺跡保護の面では安心だ。

まず、本佐倉城を築いた千葉輔胤および千葉氏の略系図を確認。

千葉氏の始まり

桓武天皇から始まり、桓武平氏の祖である高望王を先祖に持つ。平将門の叔父である平良文から平常兼へとつながるが、この平常兼が、下総国千葉郷に拠点をおいたことから千葉介を称し、千葉氏の初代当主となる。3代目の千葉常胤(平安末期~鎌倉前期)のとき源頼朝に従い、千葉氏の地位を盤石なものとする。

千葉氏 宗家滅亡

1455年に享徳の乱が勃発すると、千葉氏・馬加(まくわり)家の馬加康胤は古河公方・足利成氏を支持し、千葉氏宗家である千葉胤直・胤宣父子を討ち、宗家を滅ぼす。(宗家の居城である千葉城を攻めたのは、馬加康胤に加担した原胤房)

千葉氏当主を名乗るものの、後に馬加康胤・胤持の父子は、室町将軍・足利義政が派遣した東常縁(千葉氏一族・胤頼を始祖とする)によって討たれる。

下総千葉氏の登場

宗家の滅亡によって、馬加康胤の子孫である下総千葉氏と、宗家・胤直の弟である胤賢の子孫である武蔵千葉氏 とに分かれる。 

※本佐倉城を築いた千葉輔胤は、馬加康胤の子で下総千葉氏と分類される。(※孫という説もあり、また、岩橋氏を名乗っていた。千葉輔胤については諸説あり)。千葉輔胤は宗家のいなくなった千葉城を居城としていたが、東常縁に攻められ佐倉に逃れ、本佐倉城を築いたと伝わっている


本佐倉城は千葉氏の居城跡で、続日本100名城にも選ばれています。土塁や空堀など、良く残っている部分が多く、城好きにはたまらない場所です。京成大佐倉駅からも徒歩圏内なので、気軽に訪れることができます。

 

本佐倉城の魅力

土の城:石垣ではなく、土塁や空堀が中心の城跡です。

整備状況:よく整備されており、各所に説明板やパンフレットがあります。

案内所:案内所では、ボランティアガイドによる案内も受けられます。

 

見どころ:

空堀:巨大な空堀は圧巻です。

東山:東山の土塁からは、筑波山が見える絶景ポイントです。

馬出し:外郭の向根古谷には、馬出しが残っています。

歴史:千葉氏の戦国時代の居城跡で、縄張りは強固な防衛力を備えています。

交通:京成大佐倉駅から徒歩10分程度です。

 

訪問のポイント

案内所:

案内所では、パンフレットや冊子、出土物の展示があるので、最初に訪れるのがおすすめです。

 

整備ルート:

整備ルートに沿って散策すると、効率よく見学できます。

 

ボランティアガイド:

ボランティアガイドによる案内を受けると、より深く歴史を学ぶことができます。

 

周辺文化財:

本佐倉城跡周辺には、武家屋敷や旧堀田邸など、文化財もたくさんあります。

 

その他

スタンプ:京成大佐倉駅や本佐倉城跡案内所には、スタンプが設置されています。

御城印:佐倉城の御城印も購入できます。

 

まとめ

本佐倉城は、土の城の魅力を存分に味わえる場所です。歴史を感じながら、城内を散策するのはいかがでしょうか。

 

 本佐倉城は、馬加系千葉氏の宗家相続を認めない上杉氏からの攻撃を防ぐためにも、外郭部や支城なども含めて強固な防衛力を備えた縄張りになっている。 また、土塁などの築き方等から、外郭の「荒上」地区や「向根古谷」等の構築は、戦国末期に築城されたものと推測されている。

ヨーロッパ史の捉え方、

 統合の基層

 ヨーロッパ史の思想的変遷の整理

 

増田四郎

ヨーロッパの思想や制度を熱心に受け入れることにより,驚異的ともいえる近代化を達成してきた日本.それでいて,ヨーロッパとは何かについて,真に学問的な深さで洞察し,議論した書物は意外に少ない.本書は,ヨーロッパの社会とその精神の成り立ちを明らかにし,その本質的性格に迫ろうとする「ヨーロッパ学入門」

アンリ・ピレンヌ

「地中海世界」の没落と「ヨーロッパ世界」の誕生、その背後で決定的役割を果たしたイスラムへの着眼ーー。

歴史家が晩年の20年に全情熱を傾けたテーマ。

全ヨーロッパ的視野で、中世の都市および商工業のあり方に重点をおく社会経済史を中心に研究。邦訳に『中世都市:社会経済史的試論』(講談社学術文庫)など。

ピレンヌの集大成にして、世界的に参照され続けている古典的名著、待望の文庫化!

序文 
第1部 イスラム侵入以前の西ヨーロッパ
1
.ゲルマン民族侵入後の西方世界における地中海文明の存続
2
.ゲルマン民族侵入後の経済的社会的状況と地中海交通
3
.ゲルマン民族侵入後の精神生活
結論 

第2部 イスラムとカロリング王朝
1
.地中海におけるイスラムの伸展
2
.カロリング家のクーデターとローマ教皇の同家への接近
3
.中世の閉幕
結論


フェルナン・ブローデル 

例えば

1789年 フランス革命

1937年 日中戦争

など。

でも本当の歴史はいろんな要素が複雑に絡み合って、その結果として事件などが起こる。

そこでブローデルは、本当の歴史は事件や戦争に焦点を当てても理解できないと思い、その背景にある経済や文化などに焦点を当てた。

この視点の変化により「なぜ」歴史はそう動いたのか、という流れが理解されるようになった。

この「なぜ」というのを理解するためには心理学、経済学、社会学、地政学、政治学など色々な学問に精通しておく必要がある。

一つの見方ではなく、色々な学問を使った総合的で多角的な歴史アプローチを発明したのがブローデルである。

これにより、初めて歴史が時間的にも空間的(グローバル的)にも繋がるように認識されだした。

それ一個だけで生じている歴史的事件などは一個もなく、全ての出来事が時間的にも空間的にも関係しあっているのだ。

つまり、ヨーロッパで起きたルネサンスが資本主義になり、日本の明治維新に繋がっており、第二次世界大戦にも繋がっているのだ。

 二十世紀を代表する歴史学の大家が、代表作『物質文明・経済・資本主義』における歴史観を簡潔・明瞭に語り、歴史としての資本主義を独創的に意味付ける、アナール派歴史学の比類なき入門書。時間軸を輪切りにし、人間の歩みを生き生きと描き出す、ブローデル歴史学の神髄。

第1章 物質生活と経済生活の再考(歴史の深層;物質生活;経済生活―市と大市と取引所;市、大市、取引所の歴史―ヨーロッパ世界と非ヨーロッパ世界)

第2章 市場経済と資本主義(市場経済;資本主義という用語;資本主義の発展;資本主義の発展の社会的条件―国家、宗教、階層)

第3章 世界時間(世界=経済;世界=経済の歴史―都市国家;世界=経済の歴史―国民市場;産業革命)

 

イマニュエル・ウォーラーステイン

 イマニュエル・ウォーラーステインの世界システム論は、世界を中核・半周辺・周辺の3層構造で捉え、世界経済を一つのシステムとして分析する理論です。16世紀以降の世界資本主義体制の生成と発展を分析し、国家間関係や経済的な支配・従属関係などの構造と変動を明らかにしようとします。

詳細:

  • 3層構造:
    世界を中核、半周辺、周辺の3層に分け、それぞれの役割と相互関係を分析します。
    • 中核:資本主義の中心地で、技術や経済的優位性を持つ国々が属します。
    • 半周辺:中核と周辺の間にある国々で、中核からの資本投入を受けつつ、自らも資本を蓄積していく過程にあります。
    • 周辺:中核からの搾取を受け、資源や労働力を提供する国々が属します。
  • 世界資本主義体制:
    世界全体を資本主義体制という一つのシステムとして捉え、その歴史的過程を分析します。
  • 長期持続:
    世界システムを単なる国家の集まりではなく、長期的な歴史的プロセスとして捉える視点を取り入れます。
  • 批判:
    ウォーラーステインは、伝統的な社会科学の分断や冷戦的な二分法を批判し、世界を一つのシステムとして捉えることを主張しました。
  • 影響:
    世界システム論は、国際関係論、経済学、歴史学など、様々な分野に影響を与えてきました。

近代世界システムの3要素は

ウォーラーステインの基幹となる枠組みもまたブローデルに触発されたものでした。 「世界システム」の三層構造がそれです。 ウォーラーステインはこのシステムの包括する地域を、

1)中核=自由な賃金労働、

2)半辺境=分益小作制、

3)辺境=強制労働と、労働の管理様式によって分類するのです。

 ヨーロッパ史 拡大と統合の力学 大月康弘 著 (岩波新書 新赤版 2003)

『ヨーロッパ史 拡大と統合の力学』の「おわりに - 統合基層」では、ヨーロッパの歴史における統合の過程とその基盤について説明されています。以下にポイントをまとめます。

1. 統合の重要性ヨーロッパは歴史的に多様な文化や国家が共存してきましたが、統合は平和と安定をもたらすために不可欠です。

2. 多様性と共通性各国の文化や歴史の違いを尊重しつつ、共通の価値観や目標を見出すことが統合の基盤となります。

3. 経済的統合経済的な結びつきが強まることで、国家間の対立を減少させ、相互依存を促進します。

4. 政治的統合: EUのような地域統合の枠組みが、政治的な協力を促し、共同の課題に対処するための基盤を提供しています。

5. 未来への展望統合のプロセスは今も進行中であり、さらなる協力や連携が求められています。歴史を踏まえた上での柔軟な対応が重要です。

このように、「おわりに」では、ヨーロッパの統合がどのように進められてきたか、またその基盤となる要素について考察されています.


『ヨーロッパ史 拡大と統合の力学』の第5章「歴史から現代を見る」について、各項目を簡単にまとめます。

一、国家と社会をどう捉えるか

このセクションでは、国家と社会の関係性について考察されています。国家は単なる政治的な枠組みではなく、社会の構成要素や文化、経済との相互作用によって形成されると論じられています。国家の概念は歴史的に変遷し、その背景には社会の変化や市民意識の高まりがあります。

二、<自由な個人>はどこからきたのか

「近代化」論と都市に焦点を当て、自由な個人の概念がどのように形成されたかを探ります。近代化の過程で、都市は経済的、社会的な活動の中心となり、市民の自由や権利の意識が高まりました。この背景には、商業の発展や市民社会の形成が影響しており、個人の自由が重視されるようになりました。

三、西ヨーロッパ近代社会の淵源

中世都市と「海」をテーマに、西ヨーロッパの近代社会がどのように成立したかを考察します。中世の都市は貿易や商業の拠点として発展し、海洋貿易の拡大が経済的な基盤を形成しました。このような都市の発展が、近代社会の基礎を築く要因となり、社会構造や人々の生活様式に大きな影響を与えました。

以上のように、第5章では国家と社会、個人の自由、近代社会の形成に関する重要なテーマが取り上げられています。

 以下の通り、コメントを表明します。





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2025-6-17 報告(歴ロマン).pdf


「習志野 その今と昔」(平成16年改訂の横書き版)の改定が予定されているようです。エピソードとしては、昭和の後半から平成時代の情報が加わるのではないでしょうか。(ならしの朝日記事より)

 7月には、習志野市史編纂作業を通して見えてきたことについての「講演」が開催予定されています。(市広報4月15日号 「公民館学級講座」参照)

 当冊子の編集経緯を調べてみると、当初、「ならしの風土記」(市広報)→「わたしたちの郷土 習志野」版(社会科教科書副読本)が→平成2年に市史編纂作業の進展に伴い改訂され、「習志野 その今と昔」(縦書き)が刊行され、

 さらに、平成16年には「習志野市史 民俗」編の刊行により、横書きに改訂されています。

 今回は、史実解説の史料のチェックや、市制施行後の昭和時代の後半から平成時代のエピソード情報、行政のまちづくり路線を展望し、文教住宅都市を標榜した昭和時代が総括、評価等が加味された「令和版」として改訂されるのでしょうね。!

 

習志野 その今と昔 習志野市教育委員会発行

『新版 習志野−その今と昔』は、習志野市の歴史を、わかりやすい文章と写真・図表を用いてまとめた読み物です。
市立図書館全館でご覧いただけます。
また、習志野市庁舎2階の社会教育課窓口で販売しています(1部1,000円)(市HPより)


(経過)

習志野教育百年史 編集 将司 正之輔(元教育長) 習志野市教育研究所発行

 習志野市史編纂の前に習志野市教育研究所(当時所長三上文一)において4か年計画にて習志野教育百年史の編集企画が計画されておりました。

第1年次昭和47年度)明治時代の教育、

第2年次(48年度)大正時代の教育、

第3年次(昭和49年度)昭和時代の教育、第4年次、採集資料、原稿の整理、編集、刊行、でした。

 文教住宅都市建設へのまちづくりの基盤をなす教育の3方針、「家庭教育、学校教育、社会教育樹立」の礎が語られています。


習志野市の市史編纂01.pdf

(まとめ・メモ)

習志野市の市史編纂は、長い時間をかけて発展してきた重要な事業です。

1. 市史編纂の始まり

習志野市の歴史を記録し、市民に伝える取り組みは、昭和50年代から本格的に始まりました。

市民の多くが戦後の転入者であることを踏まえ、地域の過去を知る機会を提供することが求められていました。

昭和51年には市史編纂のための資料収集が開始され、昭和55年には教育委員会内に市史編さん係が設置されました。

2. 「わたしたちの郷土 習志野」(昭和54年)の刊行

1979年(昭和54年)、市民に郷土の歴史を理解してもらうために『わたしたちの郷土 習志野』が発刊されました。

この冊子は、戦後の都市発展や住民構造の変化を背景に、習志野市の歴史をわかりやすくまとめたもので、市民の郷土理解を深めることを目的としていました。

3. 「習志野市史」編纂事業(平成2年~平成7年)

昭和57年度から市史編さん委員会と編集委員会が組織され、市内外の史料収集が積極的に行われました。

平成2年(1990年)から平成7年(1995年)にかけて、市の歴史をより体系的に記録するための「習志野市史」編纂事業が推進されました。

この期間中に、歴史資料の収集・整理・調査が行われ、古文書講座や市史研究会の活動を通じて市民との交流が深められました。

4. 「習志野 その今と昔」(平成2年版)への継承

平成2年には、『わたしたちの郷土 習志野』の内容を発展させた『習志野 その今と昔』が刊行されました。

この書籍は、市民が郷土の歴史に親しみを持てるように、より詳細な歴史資料とともにまとめられています。戦後の急速な都市化の背景や、地域の成り立ちを多角的に描き、市民の歴史的理解をさらに深めることを目的としています。

5. 「習志野市史」の刊行とその後

平成7年には『習志野市史 通史編』が刊行され、市の歴史を年代順に詳しく記述しました。

これにより、市史編纂事業は一応の完結を迎えましたが、その後も市民の関心を高めるために『習志野 その今と昔』の改訂版が発行されるなど、継続的な取り組みが続いています。

このように、習志野市の市史編纂は昭和から平成にかけて段階的に進められ、地域の歴史を広く市民に伝えるための重要な取り組みとして発展してきました。

市民の協力と関心を集めながら、郷土史研究の機運を高めてきたのです。



習志野市史 通史編 目次

習志野史.pdf



「吾輩は猫である」 読んでみる



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GAFAMからMATANAへの業務領域の移行と、 その課題と戦略

 

GAFAM(Google、Amazon、Facebook(現Meta)、Apple、Microsoft)からMATANA(Microsoft、Amazon、Tesla、Alphabet、NVIDIA、Apple)への移行は、テクノロジー業界の変化を反映しています。以下に、主要業務の領域、課題、戦略を簡単にまとめます。
主要業務の領域
MATANAの企業は、以下の分野で事業を展開しています:
• クラウドコンピューティング(Microsoft、Amazon)
• 人工知能(AI)(Alphabet、NVIDIA)
• 電気自動車・自動運転(Tesla)
• 半導体・ハードウェア(NVIDIA、Apple)
• 電子商取引・デジタルサービス(Amazon、Apple)
課題
• 市場競争の激化:新興企業の台頭により、MATANA企業は競争力を維持する必要がある。
• 規制強化:各国の政府がビッグテック企業への規制を強化しており、事業運営に影響を与える可能性がある。
• 技術革新のスピード:AIや自動運転などの分野で急速な技術進化が求められる。
戦略
• AIとクラウドの強化:MicrosoftやAlphabetはAI技術をクラウドサービスに統合し、競争力を高めている。
• 持続可能なエネルギー:Teslaは電気自動車と再生可能エネルギーの開発を進め、環境対応を強化。
• 半導体技術の進化:NVIDIAはAI向けの高性能半導体を開発し、データセンター市場での影響力を拡大。
MATANAの企業は、これらの戦略を通じて、次世代のテクノロジー市場を牽引しようとしています。今後の動向が注目されます。


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日本経済の死角 河野龍太郎 著 ちくま新書




日本経済が停滞してることを鋭く分析し、その原因は政府の財政金融政策にあるのではなく、企業の賃上げに関する行動と喝破したもの。

 日銀、それも白川時代の日銀が大好きな人には、刺さるんじゃないでしょうか

また、かつてのメインバンク制を肯定的に書いていて、ビックリした
銀行の窓から見る日本の経済風景は、こういう感じなんですかね、



【目次】

1 生産性が上がっても実質賃金が上がらない理由

1 なぜ収奪的な経済システムに転落したのか

アベノミクスの大実験の結果/成長戦略の落とし穴/未完に終わった「新しい資本主義」/生産性が上がっても実質賃金は横ばい/米国の実質賃金は25%上昇/欧州は日本より生産性は低いが実質賃金は上昇/日本は収奪的な社会に移行したのか/儲かっても溜め込む大企業/不良債権問題と企業の貯蓄/筋肉質となった企業がとった行動/守りの経営が定着/定着したのは実質ゼロベア?/家計を犠牲にする政策/異次元緩和はいつ行われるべきだったか

2 コーポレートガバナンス改革の罠

青木昌彦の予言/メインバンクの代わりに溜め込んだ/メインバンク制崩壊とコーポレートガバナンス改革/コーポレートガバナンス改革の桎梏/非正規雇用制という収奪的なシステム/良好な雇用環境の必要性/収奪的な雇用制度に政府も関与

3 再考 バラッサ・サミュエルソン効果

生産性が低いから実質円レートが低下するのか/日本産業の危機

 

2 定期昇給の下での実質ゼロベアの罠

  大企業経営者はゼロベアの弊害になぜ気づかないのか

ポピュリズムの政党が台頭する先進各国/実質賃金が抑え込まれてきた理由/問題が適切に把握されていない/属人ベースでは実質賃金は上昇している/実質ゼロベアが続くのか

  実質ゼロベアの様々な弊害

インバウンドブームを喜ぶべきではない/賃金カーブの下方シフト/賃金カーブのフラット化も発生/実質賃金の引き上げに必要なこと

 

3 対外直接投資の落とし穴 

1 海外投資の国内経済への恩恵はあるのか

一世代前と比べて豊かになっていない異常事態/海外投資は積極的/国際収支構造の変化/海外投資の拡大を推奨してきた日本政府への疑問/好循環を意味しない株高

 

2 対外投資は本当に儲かっているのか

勝者の呪い/高い営業外収益と無視し得ない特別損失/キャリートレード?/過去四半世紀の円高のもう一つの原因/円高危機は終わったのか/資源高危機/超円安に苦しめられる社会に移行/なぜ利上げできないのか/日銀は「奴雁」になれるか

 

4 労働市場の構造変化と日銀の二つの誤算

1 安価な労働力の大量出現という第一の誤算

ラディカルレフトやラディカルライトの台頭/高齢者の労働参加率の高まりのもう一つの背景/女性の労働力率の上昇は技術革新も影響/異次元緩和の成功?/第二のルイスの転換点?/労働供給の頭打ち傾向と賃金上昇/ユニットレーバーコストの上昇

2 もう一つの誤算は残業規制のインパクト

コストプッシュインフレがなぜ長引くのか/働き方改革の影響が現れたのは2023年春/需給ギャップタイト化の過小評価は2010年代半ばから/古典的な「完全雇用状態」ではない

3 消費者余剰の消滅とアンチ・エスタブリッシュメント政党の台頭

ユニットプロフィットの改善/グリードフレーションか?/大きな日本の消費者余剰の行方/小さくなる消費者余剰/消費者余剰の消滅とアンチ・エスタブリッシュメントの台頭 

 

5 労働法制変更のマクロ経済への衝撃 

1 1990年代の成長の下方屈折の真の理由

長期停滞の入り口も「働き方改革」が影響/構造改革派の聖典となった林・プレスコット論文/構造改革路線の帰結/潜在成長率の推移/週48時間労働制から週40時間労働制への移行/労働時間短縮のインパクト/バブル崩壊後のツケ払い 

2 再考なぜ過剰問題が広範囲に広がったか

誰がバブルに浮かれたのか/実質円安への影響/今回の働き方改革も潜在成長率を低下させる/かつての欧州とは問題が異なる

 

6 コーポレートガバナンス改革の陥穽と長期雇用制の行方

1 もう一つの成長阻害要因

これまでのまとめ/メンバーシップ型雇用とジョブ型雇用/雇用制度を変えようとすると他の制度との摩擦が生じる/メインバンク制の崩壊と日本版コーポレートガバナンス改革の開始/メインバンク制のもう一つの役割/理想の経営からの乖離/冴えないマクロ経済の原因とは

2 略奪される企業価値

株式市場の実態/収奪される企業価値/本末転倒の受託者責任/米国の古き良き時代とその終焉

3 漸進的な雇用制度改革の構想

ジョブ型を導入すると一発屋とゴマすりが跋扈/長期雇用制の維持と早期選抜制の導入

 

7 イノベーションを社会はどう飼いならすか

1 イノベーションは本来、収奪的

果実の見えないテクノロジー革命/ハラリが警鐘を鳴らしたディストピア/イノベーションの二つのタイプ/生産性バンドワゴン効果は働くか/平均生産性と限界生産性の違い/第一次産業革命も当初は実質賃金を下押し/実質賃金の上昇をもたらした蒸気機関車網の整備/汎用技術が重要という話だけではない/資本家や起業家への対抗力を高める/戦後の包摂的なイノベーション/自動車産業の勃興のインパクト

2 野生的なイノベーションをどう飼いならすか

1970年代以降の成長の足踏み/イノベーションで失われた中間的な賃金の仕事/イノベーションのビジョンとフリードマン・ドクトリン/具体案を提示したのはマイケル・ジェンセン/成長の下方屈折とその処方箋/ノーベル経済学賞の反省?/経済政策の反省/野生化するイノベーション/収奪的だった農耕牧畜革命/AI新時代の社会の行方/既存システムの限界/付加価値の配分の見直し/反・生産性バンドワゴンを止めよ

 

 



資本主義経済の政策提言




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103万円の壁

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結局どうなったのか?



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たまきチャンネル


奇跡の経済教室、リアルな経済政策へ



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砂糖の世界史


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砂糖は歴史を動かす重要な商品であり、その生産と貿易は世界各地で大きな影響を与えました。

砂糖の始まり: 16世紀以降、砂糖は世界の商品となり、巨大な利益を生み出す競争が始まりました。1

ヨーロッパへの砂糖の導入: ポルトガル人がアフリカから黒人奴隷を連れてきてブラジルで砂糖プランテーションを始め、16世紀にはブラジルが世界の砂糖生産の中心となりました。2

カリブ海の砂糖生産: 17世紀にはカリブ海が砂糖生産の中心となり、アフリカ人奴隷を大量に導入した「砂糖革命」が起こりました。3

紅茶と砂糖の普及: 砂糖は紅茶やコーヒーとともに広まり、特にイギリスでは貴族から庶民にまで普及しました。4

コーヒーハウスの文化: 17世紀後半から18世紀にかけて、イギリスの都市でコーヒーハウスが情報の中心となり、近代文化が育まれました。5

茶とコーヒーの普及の違い: 紅茶はイギリスで広まり、コーヒーはフランスで普及しました。アメリカでは独立後にコーヒーが主流となりました。6

砂糖と奴隷貿易: 18世紀にはイギリスが砂糖と奴隷貿易を通じて世界貿易の支配権を握り、豊かな社会を築きました。7

ビートの挑戦: 砂糖きび以外の砂糖生産方法としてビートが開発され、現代の糖生産の60%を占めていますが、砂糖の歴史的使命は終わりつつあります。8

資本主義の構成要素と貨幣循環



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現代貨幣論(MMT)と経済財政政策について考察



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 社会発展の原理としての資本主義の展開と貨幣循環論の関係について生成AIの活用し、生成してみました。



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ドキュメントの概要

このドキュメントは、複数の出版社による世界史関連シリーズの詳細情報と、歴史研究の方法論について説明しています。

中央公論社 - 「世界史」シリーズ: 1950年代に発行され、1990年代と2000年代に改訂版が出されたこのシリーズは、西洋と日本の関係を重視し、読みやすく信頼性が高い内容が特徴です。12

筑摩書房 - 「筑摩世界文学大系」内の世界史関連書籍: 1960年代以降に発行され、文学作品を通じて異なる文化や歴史的背景を理解することを目的としています。34

平凡社 - 「世界歴史大系」: 1970年代に発行され、古代から近代までの世界の歴史を系統的にまとめ、視覚的に理解しやすい内容が特徴です。56

河出書房新社 - 「世界歴史」シリーズ: 1970年代に発行され、特定の地域や時代に焦点を当て、学術的視点と一般読者向けのアプローチを兼ね備えています。78

岩波書店 - 「世界の歴史」シリーズ: 1980年代に発行され、政治、経済、文化の相互作用に重点を置いた信頼性の高い内容が特徴です。910

講談社 - 「興亡の世界史」シリーズ: 2000年代から現在も続くこのシリーズは、各地域や文明の興亡を通じて世界の歴史を捉え、豊富な図版や地図が使われています。1112

岩波書店 - 「新・世界史」シリーズ: 2020年代に発行され、グローバルな視点から人類の歴史を再構築し、環境史や科学技術史など新たな視点を盛り込んでいます。1314

文献学(テキスト批評): 歴史的文献の信頼性を評価し、内容の正確性を確認するための方法論です。1516

社会史的アプローチ: 社会の構造や個人・集団の生活を中心に歴史を理解するための方法論です。1718

経済史経済の要因が歴史的出来事に与える影響を探るための方法論です。1920

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戦後の「世界史」シリーズ解題

「世界史」シリーズ.pdf

歴史研究の目的、具体的な側面や実例を交えて説明します。

研究目的事例.pdf











政策の哲学

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政策の哲学 中野剛志 著  集英社

著書の構成要素の解析





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「入門 シュンペーター」 中野剛志  著  PHP新書

イノベーションとMMT現代貨幣論の観点からのレビュー解説


社会発展の理論として


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経済低迷の克服






習志野市令和5年度決算概要版

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→  公会計改革に基づく決算概要版

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令和5年度決算の概要(2025-1-15 広報より)
 地方会計制度とは、地方公共団体の会計方式では、見えづらい市の資産・負債をより正確に把握するための会計方式です。
 総務省から示された統一的な基準を用いて4種類の財務書類を作成しており、すべての地方公共団体の決算を比較することができます。


生成AI 2025

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生成 AI 2025  安野貴博 今井翔太 

 

2025超予測:生成AI 松尾研o bたち/AIエージェント/自分専用のAIが広がる/学ぶデータの限界/イーロン・マスクの策略/正義のAI vs悪のAI/AIが人間を洗脳

https://youtu.be/n3S8eVHkzvY?si=jiv-7LV7GBRuOjFp

 

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